FileNO.1:かぶせタイプの長財布にリボンを
こちらのご依頼はM様。新たにご購入されたお財布です。 ゴールドのアクセサリーも素敵なのですが、代わりにリボンを付けたいとのご相談でした。当初、牛革かクロコダイルかお悩みでしたが、せっかくなのでとクロコダイルをお選びいただきました。やはりクロコダイルにはクロコダイルを付けた方が、品格が違います。かわいらしくチャーミングなお財布に様変わりしました。
FileNO.2:セリーヌのボストンバッグがお財布・名刺入れ・小銭入れに生まれ変わりました
こちらのご依頼はT様。T様のお父様からのプレゼント、セリーヌのボストンバッグのリメイクのご依頼でした。思い出の品をかたちを変えて、受け継いでいく。T様ご希望のラウンドファスナーの長財布はおおよそ大きさを合わせてみて、製作が可能でした。残りの部分で名刺入れや小銭入れ、キーケースなどの製作ができそうです。何度かメールでのやり取りをさせていただいて、名刺入れと小銭入れを製作することに決まりました。本体の素材を傷つけないように丁寧にほどいていき、各パーツを取り出してきます。パーツには型崩れの癖が付いていましたのでアイロンをかけて癖を伸ばし、加工しやすいように整えます。材料はそれほど劣化しておらず、しっかりしていましたので新品と見劣りしないほどのいい仕上がりになったと思います。これからも新たな時間を共に過ごして頂けることと思います。
FileNO.3:バッグから財布に
皮革ダメージの大きいオーストリッチのバッグから、使用可能な部分を裁断し、財布を製作
FileNO.4:バッグから財布に
15年ほど前に購入したリザード(トカゲ)のバッグから、財布を製作
FileNO.5:1本手のバッグを使いやすいトートバッグに
シャイニングクロコのバッグを、使いやすい2本手のトートバッグにデザインを変更しました。
FileNO.6:がま口タイプをより使いやすい仕様に
現代では捕獲禁止となっているセンザンコウのバッグです。既製の形はがま口タイプ。金具の付いた蛇腹タイプのバッグでしたが、前胴・背胴はそのまま残してマチの部分と内袋を主にリメイクしました。
FileNO.7:ダイヤル式の金具をカギ式の金具に交換
FileNO.8:丸底のバッグを角底のバッグに
アンテロープという鹿の革のバッグをリメイクしました。
FileNO.9:トートバッグをショルダーバッグに
2本手のトートバッグをショルダーバッグにリメイクしました。
革芸人ではお客様の大切なバッグ・お財布などの皮革製品をおなおしいたします。
弊社は商品を販売して満足するだけの会社ではございません。
ご購入いただいた商品をできるだけ永くお使いいただきたいという思いがございます。
革芸人では、バッグを「修理いたします」とは言わずにバッグを「おなおしいたします」と言います。
なぜならば、洗濯機や自動車が故障したら、「自動車を修理に出す」と言いますが、お子様が風邪をひいたら「お医者さんになおしてもらいましょう」といいます。
私たちのつくるバッグは大量生産の工業製品ではなく、ひとつひとつわが子のように愛情をこめて製作しております。
あるいは、弊社の製品ではなくてもお客様のもとでともに過ごしてきたバッグにはいろいろな思い入れもございます。
FileNO.1:シミの付いたバッグをオイルでメンテナンス
A様がお持ちのグレージュ色の牛革かラム革(羊革)のお花のコサージュの付いたかわいいバッグにシミがついてしまったということで、シミ抜のご依頼を受けました。シミ抜きの方法はいくつかのやり方があるのですが、どちらの方法を試してみてもうまくシミが消えませんでした。 シミ抜きの際に重要なのは、シミの原因が何かということです。それによって使う物も変わってきます。 今回はほかのバッグと同じ場所に保管していたらいつの間にかシミになっていたということでした。おそらくオイルを多く含んだバッグがとなりにくっついていて、その油分が移行してきてしまったのではないかと想定しました。油分の場合は、シンナー系の液体で拭き取ることができますが、やはりどうしてもムラになってしまいます。 そこでもし油分であればバッグには悪影響はないので、シミを取り除くという考え方ではなく、革用のオイルをバッグ全体に擦り込むことでシミのコントラストを消す、という方法を考えました。革はもともとなめしの工程でオイルを多く含ませていますので、バッグになっても定期的にオイルを与えることで、色つやが味わい深いものになり、小さな傷も消えて長持ちするのです。予想通り全体の色がシミの部分の色と同化し良い色合いになりました。 シミの状態では使えないと思っていたバッグも、少し手を加えることで、また、A様と過ごす時間が出来ました。
FileNO.2:内袋の交換
ヴィトンのバッグの内袋(中袋)の交換のご依頼が増えてきています。状態を拝見しているといずれも、生地が劣化してべとべとになっています。 生地にコーティングされているポリウレタンが溶けているような感じです。 お財布やハンカチ、コスメポーチなどを入れるためのバッグがそのような状態になってしまっては、いくら外側はきれいで傷んでいなくても、バッグとして使用することはできません。 革芸人では、バッグの内袋にはポリウレタン等のコーティングした材料は使わないようにしています。 ポリエステルの起毛調(スエード調)の生地を定番として使用しています。 ポリエステルの生地は、通気性が良く、肌触りも柔らかく耐久性に優れています。そして何よりも軽量であることがこの材料の特徴です。 特にご指定がない場合は、こちらの起毛調のポリエステル繊維を使用いたします。 今回はグレーの色を使いました。他にブラック、ダークブラウン、ブラウン、ベージュ、ライトベージュなどがございます。
FileNO.3:色の染め直し
オーストリッチのバッグの色が薄くなってきたのでワイン色に染め直しました。
FileNO.4:内袋・かぶせ裏の牛革を交換
フォーマルバッグの内袋を、通気性の良い丈夫な生地に交換しました。かぶせの裏の牛革を張り替えました。